パートタイマーの働く目的と労働法での位置付け

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主婦パートの働く目的は『家計補助』

主婦パート(パート・アルバイトで働く20歳以上の既婚女性)へのアンケート調査で、働く目的を聞いたところ「『家計補助』のために働いている」が44.4%で最も多い回答となっています。多くの方が家計のためとの回答ですが、その他にもパートタイマーで働く方の目的は複数上がっています。家計のために働きたい、社会との接点を持ち社会の役に立ちたい、子どもの将来のために働きたい、専門分野でキャリアアップしたい、金銭的に自立したい、など、子育てもひと段落し、次のステップのために進む形は様々です。

パートタイマー

パートタイマーの定義とは?アルバイトと違う?

そもそも「パートタイマー」についての明確な定義はありません。法律においては「パートタイム労働法」という法律が存在します。ここでは「パートタイム労働者」という言葉がでてきます。書かれている内容は「パートタイム労働者とは、1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間と比べて短い労働者」とされており、簡単に要約すると①正社員ではない人②週の所定労働時間が短い人、のことを指しています。ですので、「パートタイマー」は「パートタイム労働者」に含まれますが、同じではありません。法律的には、パートタイマーもアルバイトも同じ「パートタイム労働者」となります。一般的によく使われている分類では、パートタイマーは主婦、アルバイトは学生、とイメージして使われています。

パートタイム労働法の改正

平成27年の4月1日からパートタイム労働法の改正が行われます。昨今、短時間労働者の割合が年々増加していってます。その中で問題となっているのが、「パート」や「アルバイト」と呼ばれているだけであって、実際は正社員と何ら変わらない職務を行っており、やってることは同じという職場も多くなってきています。それに伴い待遇に関するトラブルも増えてきています。正社員には賞与や福利厚生があったりと、正社員との差別的取り扱い禁止の範囲を拡大する改正が行われます。改正によって変わることは、正社員とパートでやっていることが同じであれば、待遇(労働時間を除く)に差をつけてはいけなくなります。

対象となる労働者は?

「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」とされており、アルバイトや、パート、準社員など各企業ごとに呼び名が違っても、通常の労働者、正社員の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者はすべて該当しますのでパートタイマーの方該当します。フルタイムで働く、「フルタイムパート」と呼ばれる方は対象になりません。

主婦パートにも蔓延しているブラックパートに注意

残業代の未払い、契約内容と違う仕事をさせられる、など「ブラックパート」といわれる過酷なパート現場が今、増えています。「社員採用します」などとの甘い誘いや、辞めるにやめられない主婦パートの弱みに付け込み、不当な労働環境を強いるブラックパートの被害に会わないように注意しましょう。次にあげる項目に思い当たるところがあれば、専門家や最悪の場合、労働基準監督署に相談することも考えましょう。

  • 残業代や手当がない、もしくは支払われない
  • 社員同等の責任の重い仕事を任される
  • 休暇が取れない、休めない
  • 辞めさせてもらえない

パートとなると年齢のことからも、再就職が難しくなるため、ある程度のことなら我慢しがちですが、企業側ははそのような心理を利用して付け込んできます。おかしいなと思った場合はまずは、一人で考え込まないで、近くの家族や友人に相談することをお勧めします。

参考文献:
厚生労働省
主婦パート~どのような人たちか?~
パートタイム労働法の改正について
 


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語源

日本における特徴

アルバイトとパートの違い